ABOUT

この生石鹸は過疎化の激しい限界集落を抱える房総の鋸南町と言う田舎で作成しております。
生石鹸に含まれている猪脂は、害獣である為に駆除されてしまった猪・鹿の脂を使用しております。害獣駆除とは人間の都合で殺されてしまった獣たちの事です。
私は、全ての物事・生き物、そして私たち個人々〃にも、起こった意味、存在する意味があり、無駄などは無いとおもっております。

生石鹸の作業は、全て手作業でコールドプロセス製法す。
先ず初めに猪を生捕りにするのですが、野性の猪・鹿ですので、生け捕りに失敗して、大きな怪我をする事もあります。猪と対峙する際、私は落着いた心と感謝や敬意の言葉を猪に何度も何度も投げかけます。猪の心が落着くまで時間は掛かりますが、必ず私の心は猪・鹿に届いていると感じてます。
また、この生石鹸は油の種類も多く、調合するタイミング、型入れするタイミング、熟成時間も6週間です。自分の体調や心、感謝の気落ち、これらが狂うと失敗してしまいます。
元々、私たち日本人が持っている「大和の心」全ての存在物・万物と共に生きる「共生の心」。全ての存在を認め敬意を持ち、この生石鹸を手に取った方が、毎回、体の汚れを落とす度に、感謝や優しい心、愛が伝わればと思ってます。



森山倫亘